こんにちは、すっかり春らしくなってきましたね。
近所の秋葉公園の桜が咲き始めました(^^)
今日は前歯が短く見える原因とその治療について、説明します。
●歯が短く見える原因
・歯ぎしりなどの影響ですり減り、歯の長さが短くなる
・歯ぐきから十分に生えきっていない
●治療
・歯の長さそのものがすり減っている場合
→被せ物などで、歯そのものの形を修復
・歯ぐきから十分に生え切っていない場合
→歯ぐきの形を整える処置
実際は一人ひとりお口の中の状態は全く違うので、一概に言い切るのは難しいのですが、このような対応になります。
場合によっては、矯正歯科治療が必要なこともあります。
また、歯のすり減りによって短くなった場合、歯ぎしりが大きく関連していることもあります。
そのことを考慮に入れずに歯の形を治す治療をしただけでは、治療後にトラブルを起こす可能性が高いので、注意深い診断が必要です(◎_◎;)
●治療例
20代の女性で、「歯が短く見える、笑うと歯ぐきが見える」ということで受診されました。
笑うと歯ぐきが大きく露出することを、「ガミースマイル」と呼びます。
(芸能人やスポーツ選手でも見かけますよね)
診査の結果、「歯ぐきから十分に歯が生え切っていない」ことが分かりました。
専門用語ではこのことを「受動的萌出不全」と呼びます。
歯が歯ぐきから生えてくるメカニズムには2種類あります。
・能動的萌出:歯そのものが動いて、歯ぐきから出てくること
・受動的萌出:歯ぐきが徐々に下がり、相対的に歯が出ること
イラストのように、受動的萌出が様々な理由で不十分になり、歯ぐきから出ている歯が短くなってしまうことがあります。
患者さんと十分に相談し、局所麻酔下で歯ぐきの高さを整える歯周外科処置を行うこととなりました。
※以下、処置中の写真がありますので苦手な方はご注意ください
・予め模型上で適切な歯の長さを検討します
・局所麻酔後に計画通りに歯肉を切開
・歯肉を剥離し、歯を支える骨の形も修正
・縫合
時間はおよそ30分ほどで、処置は1回で終わりです。
処置前後で、歯の長さが変わったことが分かるでしょうか?
幸い今回は、処置後は痛み止めを飲まずに過ごせる程度だったとのことでした。
この患者さん後日抜糸を行い、メインテナンスで経過をみています。
もともと被せ物が入っている歯の場合は、歯ぐきの治りを待って、その歯ぐきの高さに合わせて被せ物の再治療を行います。
自由診療
費用の目安:¥40,000-(前歯6本)
治療の回数:1~3回
起こりうるリスク:処置後に腫れ・痛みが出る可能性があります
時間の経過と共に、歯ぐきの高さが後戻りする可能性があります
(※この治療は自由診療ですので、医療広告ガイドラインに則り、治療の費用の目安、回数、治療によって起こりうるリスクを記載しています)
歯の見た目が気になる場合、その原因は本当に様々です。
ささき歯科医院では、患者さんのお悩みにできるだけ対応できるよう、知識のアップデートに努めています。
お口のことでしたら、なんでもご相談ください(゜_゜>)
(奥州市水沢 ささき歯科医院 歯科医師 佐々木俊)
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