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セラミック治療と歯ぐきの治り

こんにちは、歯科医師の佐々木俊です。

被せ物の治療をした後、健康な状態を長く保つために大切な条件の1つとして、「適合精度の良さ」が挙げられます。

写真は、上の前歯のセラミック治療を希望して受診された患者さんです。

真ん中の2本の治療をしたのですが、非常にきれいになったと思います。

しかし、歯と歯の間を見ると、黒い三角形の隙間がありますね。(黄色矢印)

次に、セット後1か月の時点で撮った写真を見てみましょう。

セット直後と違い、黒い隙間が、健康な歯ぐきで埋まってきているのが分かるでしょうか?(゜o゜)

これは専門用語で「クリーピング」といって、歯ぐきが天然の歯や被せ物に沿って徐々に回復する現象です。

これによって、見た目がより自然になり、歯みがきもしやすくなります。

また、話すときに空気がもれたり、食べ物のカスが入りこみやすい、という不快感も軽減されます。

こういった現象のためには、

・被せ物の適合精度がよいこと

・土台となる歯をどれくらい削ればいいのか、正しい診断ができること

・セラミックなどの滑沢な材料であること

・歯ぐきに炎症がないこと(歯周病がないこと)

など、様々な条件を満たす必要があります。

このケースでは、技工士さんが1/100mm単位で適合を調整したセラミック冠でしたので、こういう結果をもたらすことができました。

仮にセラミックを用いた治療であっても、上記の条件を満たしていなければ、逆に歯ぐきの炎症を招いたり、退縮(歯ぐきが下がること)を招いてしまいます。

保険診療では、使える材料、出せる適合の精度に限界があるためこのような結果をもたらすことは現実的に難しいです。

もしも、見た目や治療後の歯の機能にこだわりたいのであれば、このような治療をおすすめします(゜_゜>)

最後に、医療広告ガイドラインに則り、費用や治療後に起こりうるリスクを記載します。ここまで読んでいただきありがとうございました。

●フルジルコニアクラウン

▷費用 88,000円/1本(税込)

▷治療回数 4~5回

▷治療後に起こりうるリスク

セルフケアの仕方や生活習慣により、歯ぐきが下がったり、むし歯になるリスクがあります。また、材料そのものが破損する可能性もあります。

(奥州市水沢 ささき歯科医院)

佐々木 俊

佐々木 俊

水沢出身です

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