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親知らずの移植治療

歯の移植治療とは

歯を失ったところを補う治療の1つです。
画像のように、歯として機能していない上の親知らずを、下の歯がないところに移植することが可能です。
「移植する歯が親知らずである」など、いくつかの条件を満たす場合は、保険適用の治療です。

移植の成功率は?
歯科医の技術など、様々な要因に左右されますが、移植した歯が生着し、5年間歯として機能できるのは80~90%と言われています。
また、10年間機能するのは73%ほどと言われています。
​これは、インプラント治療には少し劣る成功率ですが、保険適用となる可能性を考えると、条件の合う患者さんにとっては、メリットも非常に大きい治療と言えます。​

当院の移植治療
歯の移植治療を成功させるポイントの1つとして、歯の表面の細胞をできるだけ傷つけないことが挙げられます。
当院の移植治療では、CTのデータから移植する歯のレプリカを作製して術中に用いることで、移植する歯を傷つけないような工夫を行っています。
こちらのブログで詳しく解説しています→「3Dプリンターを使った親知らずの移植」

治療例(保険適用)

※治療中の写真には、血液等が写っていますので、苦手な方はご注意ください

50代の患者さんです、左下奥歯の違和感で受診されました

レントゲンでは、冠の中でむし歯が進行していることが疑われます

冠を除去すると、深いむし歯と歯根のひび割れがあり、抜歯となりました

この患者さんは、右下に親知らずがあり、これを移植することとしました

親知らずを先ほどの部位に移植し、縫合糸で固定したところです

移植した親知らずが歯ぐきに生着してきたところで、根管治療を行います
(根管の中を消毒したあと、白い薬を充填したところです)

冠を被せたあと、およそ5年経過していますが、トラブルは起きていません

​※すべての症例写真は、患者さんの同意をいただいて掲載しています

▷治療にかかる回数 10回前後
▷かかる費用    保険適用(3割負担)の場合、計およそ2万円

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